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肘内障

こんにちは!しらすです。

最近当院で小さな子が腕を痛がって受診されました。

一体なんなの?

みなさん『肘内障』という言葉をご存じですか?

道路に飛び出しそうになった時、

『早くおいで!』と急かす時、

急に子どもが大泣きして腕を動かさなくなることがあります。

経験された親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

腕を引っ張ったことが原因で、子どもの肘が抜けてしまうことを『肘内障』と言います。

肘内障とは

肘から手首までの前腕と言われる部分には『橈骨と尺骨』という2本の骨があります。

手のひらを上に向けたり下に向けたりできるのは、この2本の骨が交差するようにして動くことが出来るからです。

交差するときに腕の親指側の骨(橈骨)の位置がずれないように輪状靭帯という言わばバンドのようなもので押さえられているのですが、その名の通り輪っか状の靭帯の為引っ張ると骨からスポッと抜けてしまいます。

さらに子どもは骨の成長が未熟なため、この橈骨の頭の部分が小さく靭帯がより抜けてしまいやすい形状なのです。

引っ張ることで靭帯が正しい位置からずれてしまい、さらに引っ張ったことで開いてしまった関節の隙間にその靭帯が入り込んでしまうと肘内障が発生してしまいます。

では次に肘内障の特徴を統計的なデータから見ていきましょう。

肘内障の統計的な特徴

・2歳に発生のピーク

・バンザイ、ちょうだいの姿勢が出来ない

・約6割が土曜日の18時から深夜の救急を受診

・明らかに腕を引っ張ったものは54%

※参考文献『肘内障170例の検証』 

肘内障はどうやって治すの?

肘内障は本来あるべき位置から靭帯がずれてしまっているため、正しい位置に戻す『整復』をしないといけません。

※注意:くれぐれも一般の方が自己判断で行わないようにしてください。必ず医療機関を受診するようにしてください。

整復が無事成功すると子どもはケロッと泣き止み、元のように動かすと思います。このギャップにびっくりする親御さんもよくいらっしゃいます。

周りの大人や兄弟が肘内障を知り、『腕を引っ張るのはダメなんだ』と理解することによって、肘内障の発生を少しでも防ぐことが出来ます!

万が一お子様の腕を引っ張って急に泣き出したらすこやか接骨院に任せてください💪

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